掛け紙(のし紙)

【基本ののし紙】名入れの決まり【順番も重要】

掛け紙の表書き(御礼、御祝、御供、御佛前など)を色々見てきました。
今度は名書き(名入れ)のことを見ていきましょう。

名書きの基本~この品物の贈り主は私です



どうも私です

名書き・名入れは贈り主の名前を入れます。
贈り先の宛名ではありません
意外とこの部分でつまずいている方が多いです。

配送伝票とか郵便の宛先のイメージとかぶっている方が多いのかもしれません。

贈り主の名前です。

では、贈り先のお名前は入れないのか

基本的には入れません

ただ、どうしても入れなくてはならない場合。

  • 複数内容の違う贈り物を持って歩かなくてはならない場合
  • 贈り先の方が複数件分預かってくれる場合
  • 贈り先に何人かいる場合
  • 会社へ贈り物で確実に渡したい場合

こういった場合に入れます。

私だけではありません

夫婦・パートナー

夫婦や事実婚、パートナーの場合ですが、
未だに男尊女卑の名残と言われるのですが、
まあ、単に名前の順番ですので、
そこまで怒ることではないと思います。

男性が右(筆頭)、女性が左です。

かかあ天下の家も男性が右、女性が左です。
同性パートナーの場合は世帯主が右が良いと思います。
今までにないルールでも、
今までのことを踏まえて柔軟に対応するのが良いと思います。
同一世帯にしていないのなら、
それは二人で話し合って決めてください。

ただし、名前で入れるのは結婚などお礼の場合です。

それ以外の場合は苗字だけでも構いません
苗字が同じでない事実婚やパートナーの場合は、
夫の役割の方の苗字だけで良いでしょう。

どうしても連名にする場合は、
上記を参考になさってください。

苗字が同じでなくても、
どちらかがパートナーの苗字を名乗っている場合は、
その通り入れてください
公的書類ではないので戸籍の名前と違っていても、
全く問題はありません。

このサイトで何度も言うように伝わればよいのです。

兄弟姉妹

基本的には生まれた順です。

例えば、
長男→長女→次男の順であれば、
長男が筆頭です。

兄弟の場合であれば、
フルネームで入れるのが良いのではないかと思います。

これは夫婦やパートナーと区別するためです。
筆頭者にのみ苗字で連名だと夫婦やパートナーに思われがちです。

兄弟の場合は連名する全員にフルネームであれば、
兄弟であると一目でわかります。

兄弟姉妹ではないですが、
親族でまとめて何か差し上げる場合、
連名にすると多くなってしまう場合は、
子一同」「孫一同」とします。

目安として3名以上にならないようにします。
血判状じゃないんですから。

上司と部下

ここまで読んでいただければもうお分かりですね。
立場が上が筆頭です。
ですので上司が右、部下が下です。

武田さんが上司で風祭さんが部下だった場合です。

ただし、宛名が入ると逆になります

宛名が入ることによって、
宛名(お客様)の位置が上座になるので、
上座と下座が入れ替わったような感じになります。

私こういう者です

例えば、
あなたが会社の社長だったとします。
個人的ではなく会社として差し上げる場合は、
会社名+名前」または「会社名+肩書+名前」とします。
この場合、伝えたいの順番に字を大きくします。
一般的には
会社名→名前→肩書
という順で大きさを決めます。

たまに名前が一番大きい人がいますが、
名前を一番知らせたいのでしょう。

会社名は長くない限りは略さず入れ、
名前もフルネームで入れるのが良いでしょう。


要するに

  • 誰から貰ったのか分かるように名入れする
  • 夫婦や事実婚なら男性が筆頭
  • もしくは世帯主
  • もしくは代表者
  • 兄弟なら生まれた順+フルネーム
  • 組織なら、組織名(大)+肩書(小)+名前(中)



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