掛け紙(のし紙)

夜伽御見舞とは

死に水って、亡くなった方の唇を水で拭くことです。

お葬式関係のことって難しい・・・。
宗教によって宗派によって地域によってそれぞれの家によって
違いが出てきます。
Aさんにとっては正しいやり方だけれども
Bさんにとっては何のこっちゃ。
スコップとシャベルが大きい方なのか小さい方なのか、
地域によって違うのと似ています。
何のこっちゃ。

今回は夜伽御見舞に関してです。

 

ところ変われば言い方変わる~夜伽御見舞

目次タイトルで山口良一さんが浮かんだあなたは、
40代以上ですね。

「夜伽」なのか「寝ずの番」なのか

夜伽とは

「よとぎ」と読みます。

夜伽【よとぎ】(名詞)

スル

1、病人の看護、主君の警備などのために夜通し寝ずにそばに付き添うこと。
2、女が男と共に寝て相手をすること。
3、お通夜などで夜通し起きていること。また、通夜。

三省堂 大辞林第三版より

時代劇で聞いたことあるという方はおそらく「2」の意味だと思われます。
今回の場合は「3」の意味です。

今の通夜は通夜でない

今現在主流なのは半通夜です。
夕方から始まって21時~22時くらいで終わる。
これを半通夜と言います。

通夜というのは夕方から始まって、
告別式まで続く、または朝まで続くのです。
ただ全員で朝まで起きているのではなく、
一部の親族のみです。喪主か近しい人が夜通しで線香やロウソクを焚き続けます。

線香を絶やさない

夜伽や寝ずの番では何をするのかというと、
線香やロウソクを焚き続けるということ。

  1. 弔いの意を込めて
  2. 亡くなった方の思い出に浸る
  3. 線香が亡くなった方の食事だから
  4. 線香の煙やロウソクの明かりが極楽浄土への道しるべだから
  5. 魔物から亡くなった方を守る
  6. 動物や虫が入ってこないように など

1・2は遺族の心情的なこと、
3・4は線香やロウソクが
亡くなった方のためのものだから絶やさないとすること、
5・6は外部から何かしら入ってこないようにするという意味があります。

この全部が混ざっているのでしょう。
特に5・6は現在でこそ安全で、
遺体の取り扱いも冷凍技術などが発達している現代からすると、
ありえないような感じですが、
この風習が始まったころの日本では、
科学も発達しておらず、
一晩おいたら遺体が動物に持っていかれてしまったり、
夏場などは損傷してにおいが出るようになってしまったりと、
かなり切実な問題があったのです。

また医療もそんなに進んでおらず、
実は仮死状態で一晩のうちに生き返ったということもあったでしょう。

「夜伽」か「寝ずの番」か

寝ずに番をすることが夜伽なのでどちらも同じような意味です。
地方によって呼び名が違うと思っていただいて差し支えないでしょう。

また、西日本では通夜のことを、
「夜伽」と言われていました。
東日本でも大晦日から元旦(日の出)まで起きていることを、
「寝ずの番」ということもあります。

通夜にすること

そもそも

現在では通夜も告別式も同じようなことをしていますが、
かつては通夜は故人の生前最後の姿を見て、
在りし日の思い出に浸ったり、
最後のお世話をしたりするためのもので、
喪に服す前の状態→平服でやるものでした。

近頃、お葬式を家ではされずに、会館とか葬儀式場などを利用されることが多くなりました。その影響でしょうか、お通夜に喪服を着用される人が目に付くようになりましたね。つい最近まで、みな普段着ではなかったですか。そのほうがいいんです。なぜかと申しますと、「通夜」とは「夜を通す」と書きますね。夜を通して何をするのでしょうか。実は、最後のお看取り、看病をさせていただくのです。

北御堂(浄土真宗本願寺派 本願寺津村別院)ホームページより

詳しくは北御堂(浄土真宗本願寺派 本願寺津村別院)ホームページをご覧ください。

それがいつからかどちらも葬儀の一環で、
通夜か告別式のどちらか行けばよいという風に変わっていきました。

東西の差と時代の差

東日本では通夜でお香典を出し、
通夜振る舞い(精進落とし)を来た方へし、
来た方は少しでも飲食して帰ります。

西日本では通夜のお香典は辞退することが多く、
通夜振る舞いは基本的にしないで、
親族のみ会食していました。

それが通夜が半通夜になり、
家でなく斎場で通夜・告別式をするようになってから、
全国が画一的になってきました。

葬儀社がやるのは祭壇の設置や、
鯨幕(白黒の幕)を取り付けたりするくらいで、
地域の隣組の奥様が協力して料理を作ったり、
和尚さんを呼んだりしていたので、
段取りなどは地域の特色が色濃かったんです。

やはり大手の葬儀社が出てくると、
その分画一的になりあまり地域の差は出なくなりました。

カザマツリの実家は神奈川県南部ですけれど、
昔は誰かが亡くなると町内会の班ごとに手伝いに行きましたが、
ここ20年はそういうことはなくなりました。

また、火葬場や斎場の都合上、
亡くなられてから何日か待つことも多くなりました。
すぐに葬儀ができないのです。
そのため昔ではあまりなかった、
寝ずの番や夜伽を何日か繰り返さなければならない事態になってしまったのです。

お通夜まで数日待ち

そうなると遺族の体力が持ちません。
すでに線香やロウソクを絶やさない理由の、
6、動物や虫が入ってこないようにするためというのは、
現代において考えなくてよくなりました。

そしてある画期的な品物が発明されたのです。

長い線香です。これにより線香を何度も差し替えなくてよくなりました。

これと長いロウソクで345も解決しました。

夜伽御見舞とは

いつに渡す

お待たせしました。やっとスタートラインまでやってきました。
この表書きで品物を持っていくのは、
関西、徳島などの四国の一部、北海道、千葉県などの関東の一部です。
主に軽食やお菓子といった軽くつまめるものを差し入れします。

そのため、サンドイッチやオードブル、おにぎりなどは、
掛け紙(のし紙)は掛けません。
箱入りのお菓子のような場合のみ掛けます。

夜伽御見舞

関西、徳島などの四国の一部、北海道、千葉県などの関東の一部

通夜御見舞

北陸地方、中部地方、関東の一部

お淋し見舞

東海地方(愛知県・岐阜県・三重県)

お見舞いやお香典ではなく差し入れに近い意味合いなので、
現金で持っていく場合は2000~3000円くらいです。

お通夜の儀式的な位置づけは画一的になっていますが、
こういう細かいところの風習はあまり影響をうけません。
それは業者が取り仕切ることではないからです。

そのため、この辺の差はいまだにあり、
品物がいいか現金がいいかなどの違いは、
地方ごとに異なりますので、
よく確認をしてください。

注意点

基本的に掛け紙がなくてよいものがほとんどですが、
もしかけるならば基本の掛け紙でお伝えした通り、

〔西日本の場合〕


品物→黄白水引、のしなし、結び切り


現金→黒白水引、のしなし、結び切り

〔東日本の場合)


全て→黒白水引、のしなし、結び切り

夜伽御見舞、通夜御見舞、お淋し見舞を持って行ったとしても、
お香典を持って行かなくてもよいということにはなりません。

また、仏教の場合は通夜ですが、
神道も通夜祭、キリスト教も前夜祭を行います。
その際に夜伽御見舞を持って行っても良いとされています。
キリスト教の場合は仏教の通夜に倣ったものですので、
外国ではしません。

墨の色は薄墨が良いでしょう。

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