立夏とは二十四節季の七番目で暦の上ではこの日から夏です。
こんな事がわかります
- 立夏がいつなのかわかります
- 立夏がどういう日なのかわかります
- 立夏にすべきことがわかります
- 日本の文化が若干わかりかけます
2020~2022年までの立夏
- 2020年(令和2年) 5月5日
- 2021年(令和3年) 5月5日
- 2022年(令和4年) 5月5日
毎年5月5日のようですが、実は日にちは入れ替わります。
二十四節気(にじゅうしせっき)は、1年の太陽の黄道上の動きを視黄経の15度ごとに24等分して決められている。
太陰太陽暦(旧暦)では季節を表すために用いられていた。また、閏月を設ける基準とされており、中気のない月を閏月としていた。全体を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けて、節気(せっき)と中気(ちゅうき)を交互に配している。
国立天文台 暦計算室 用語解説より
要するに、太陽の動きを計算して算出されるためここ数年は5日ですが、6日になったり7日になったりします。
ざっくり説明すると1900年代~1980年代は6日なことが多く、1990年代からは5日なことが多くそれがしばらく続くということです。で、その計算と太陽の動きの観測を国立天文台が担っているのです。
立夏は何のための日か
この日から暦の上で夏になります。実際の夏は梅雨明け宣言が出てからなので実際の夏は地域差はありますが7月ごろです。
ただ、花の季節から緑の季節へと移り変わっていくという意味では春から夏になったといえるかもしれません。近年では5月ごろから夏を思わせるような陽気になることも多いため夏といっても差し支えないのではないでしょうか。
勘のいい方はお気づきでしょうが日本は明治以前は太陰太陽暦(旧暦)でした。
基本的には月の満ち欠けを基本とする太陰暦です。
国立天文台 暦計算室 暦wikiより抜粋
太陰暦の1年は29.5日×12=354日と1太陽年に比べて11日ほど短く、その差は3年でほぼ1か月に達します。
その1か月をうるう月にすることで、ずれを補正するのが太陰太陽暦です。
平均的な1年の長さは1太陽年に近い値になります。
二十四節季は旧暦で作られていたので1か月くらいのズレがあるといわれています。そのため立夏も6月くらいの陽気に合わせたもので実際に御田植祭(おたうえまつり)といった神事は6月の旧暦の立夏ごろに行われるところが多いようです。
現代の立夏はどうするべきか
では現代の立夏はどのようにとらえるべきでしょうか。
作物を育てるには水、すなわち雨が不可欠です。しかし植えたばかりの状態で雨が降るのはあまりよろしくないようです。
- 植えているときまたは、植えたすぐ後に雨が降ると畑の水はけが悪くなる
- 根が十分に張らずに流れてしまう
- 根が十分に張らないと発育に影響が出る
5月の晴天率と6月の晴天率を比較してみました。下のデータは1981年から2010年までの30年間の5月と6月の晴天率を集計したものです。場所はなんとなく長野県長野市です。農業県ですし。
5月晴天率 52.66%
6月晴天率 36.23%
長野地方気象台天気出現率データより算出
5月はおそよ半分が晴れ。6月になると3割強が晴れになってしまいます。さほど変わらないようにも見えますがこれを実際に日数に換算すると
5月平均晴天日数 16.32日
6月平均晴天日数 10.87日
長野地方気象台天気出現率データより算出
一週間くらいの差が出てきます。この一週間の差は大きいです。そうなってくると遅霜の心配のないそして晴天の日が多い立夏を過ぎてから5月20日前後の小満、6月6日前後の芒種までに済ますのがよいといえそうです。
要するに
- 立夏は暦の上では夏
- けれどもこの暦は旧暦
- 現代の立夏は花の季節から緑の季節への境目
- 作物を育て始めるには最高の時期の始まり
- 晴天率が高いから行楽には最適
- ただし今年は無理(コロナが収束してから)